東北大学DXコミュニティTOHOPE|学生主体で創る次世代アカデミアの変革

東北大学DXコミュニティTOHOPE|学生主体で創る次世代アカデミアの変革
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東北大学の学生が主体となり、大学のデジタル変革(DX)を推進する公式プロジェクト「TOHOPE」は、技術の力でアカデミアに新たな価値を創造しています。現在、多くの大学が業務効率化や学生サービスの向上といった課題を抱えていますが、学生の視点から実践的な解決策を提供できる組織は限られています。TOHOPEは、学生ならではの柔軟な発想と最新技術を組み合わせ、大学向けアプリ・システムの企画開発を通じて、次世代のアカデミアを創造することを目指しています。

TOHOPEの取り組みは、単なる技術開発にとどまりません。プロダクト企画開発、ブロックチェーン事業、エンジニア教育という3つの柱を中心に活動を展開しています。2024年7月には、国立大学初となる生成AI応対チャットボット「HAGIBO」をリリースし、学生生活の利便性向上に貢献しました。東北大学から始まったこの活動は、大学間連携を通じて全国の大学へと広がりを見せています。

目次

TOHOPEが目指す大学DXの新たな形

TOHOPEは、「次世代のアカデミアを創造する」というビジョンのもと、東北大学公式のDXプロジェクトとして活動しています。代表の山田達就さん(東北大学経済学部所属)を中心に、テクノロジーに関心を持つ学生たちが集まり、研究と教育の領域で変革を推進しています。東北大学が持つ大学間DX推進の強みを活かし、多くの大学で活用されるプロダクトの開発を進めています。

活動の特徴は、学生の視点から課題を発見し、実用的なソリューションを生み出すことです。対面とオンラインの両方で通年活動を行い、学内外のニーズに応じて柔軟に対応しています。技術の社会実装をさらに推し進めるため、研究開発だけでなく、実証実験やユーザーインタビューを通じた検証も重視しています。

3つの主要事業で推進するイノベーション

プロダクト企画開発事業では、学生たちがアイデアを出し合い、大学が抱える課題をどのように解決できるか検討します。開発したプロダクトは、ユーザーインタビューなどで有用性を検証し、大学への提案を通じてサービス化を目指します。学生ならではの視点で、実際に使いやすいアプリ・システムを生み出しています。

ブロックチェーン事業では、先端技術の研究開発と実証実験を行っています。ブロックチェーン技術を核として、改ざんが難しく透明性の高いシステムの構築に取り組んでいます。研究室や企業からの相談も承り、技術の実用化に向けた協力体制を築いています。

エンジニア教育事業では、プログラミングスキルを身につけたい学生が集まる場を提供しています。自身の研究やプロジェクトのための仲間づくりから、技術的な質問の共有まで、学生同士が互いに成長できる環境を整えています。開発経験を積みながら、実践的なスキルを習得できる貴重な機会となっています。

国立大学初の生成AI対話システム「HAGIBO」の開発

2024年7月18日、TOHOPEは東北大学の在学生向け生成AI対話システム「HAGIBO」をリリースしました。この取り組みは、国立大学として初めて生成AIを活用した対話システムを導入した画期的な事例となりました。miiboプラットフォーム上に構築されたHAGIBOは、東北大学に関する情報を学習し、学生の問い合わせに特化した応答を提供します。

HAGIBOの最大の特徴は、学生が手軽に利用できるよう、LINEアプリから問い合わせができることです。学生の立場から学生生活をより良くすることを意識して開発され、継続的な改善を通じてサービスの質を向上させています。利用者からのフィードバックを積極的に取り入れ、より実用的な対話システムへと進化を続けています。

多様な参加・連携方法でつながる未来

東北大学生の参加メリットは多岐にわたります。開発経験を積むことができ、アイデアをプロダクトとして実装する機会を得られます。また、開発の仲間集めやプログラミングに関する相談ができる環境も整っています。参加希望者は、Webサイトのお問い合わせページから加入申請を行うことで、活動に参加できます。

教職員の方々には、業務や研究の課題を技術で解決するためのアドバイスや、アプリ開発などの技術的サポートを提供しています。研究者・企業の方々とは、大学間で実装するシステムの開発や実証実験での連携を進めています。次世代のアカデミアを切り開くための技術の社会実装に向けて、幅広い協力関係を構築しています。

よくあるご質問

Q

TOHOPEへの参加方法を教えてください。

東北大学生の方は、Webサイトのお問い合わせページから団体に加入する旨のフォームを送信してください。記入いただいたメールアドレス宛に、加入の流れや手続きを含めた返信メールをお送りします。活動は対面・オンライン両方で通年行っており、学内外のニーズに応じて柔軟に対応しています。

Q

TOHOPEに参加するとどのようなメリットがありますか?

参加者は開発の経験を積むことができ、アイデアをプロダクトとして実装する機会を得られます。開発の仲間集めを行えるほか、プログラミングに関して分からないことを聞き合える環境も整っています。エンジニア教育事業の一環として、学生同士が互いに成長できる場を提供しています。

Q

教職員や企業との連携は可能ですか?

東北大学または他大学の教職員の方、研究者・企業の方との連携を積極的に進めています。業務や研究の課題を技術で解決するためのアドバイスや、アプリ開発などの技術的サポートを提供しています。ご相談・ご要望がある場合は、Webサイトのお問い合わせページからフォームを送信してください。

Q

HAGIBOはどのように利用できますか?

HAGIBOは東北大学の在学生向けに開発された生成AI対話システムで、LINEアプリから利用できます。東北大学に関する情報を学習しており、学生の問い合わせに特化した応答を提供します。